昨日のこと 嫁と2人 事務所で まかないを 食べよったら  嫁が言うた。

このうどんにはいっちゅう ネギを見たら あの時のこと 思い出すよ。

(俺) 何を 思いだすで~?

(嫁)あの時 こんな忙しいのに あたし 
   ネギを切りよって えいがやろうか? って 今でも 思い出すよ



昔 むかし そ~のむかし

ゆず庵 夏の話

今から 15年ぐらい前の話

夏 言うたら 毎日の売り上げが 100万円はある頃です。

ホールも忙しかったが 調理場も 料理が ばんばんオーダーが通って

人手が足りないぐらいに忙しかった。

そのとき まだ 結婚していなかった 今の嫁さんに ゆず庵に手伝いに来てもらっていて


料理長に 「ちょっと 調理場が 手が足らんろうきに この子に 何かさせてー」

と 頼んで ホールで お客さんの案内をばたばたしておりました。

しばらくして 

僕の彼女は ちゃんと 役に立って 仕事 しゆうろうか? と 調理場をのぞくと



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彼女 ねぎを切っておりまして (あれ~ ネギなんて 朝の仕込みで 切って終わっているはずやけどな~)

と 心の中で つぶやいて チーフを 見てみると しいたけを 切っている。

(しいたけなんて メニューにないはず)  と その横を見ると ソーメンを茹でて

その横には 卵焼きを刻んだやつやキュウリも 刻んで 置いてありました。

ほんで チーフに聞いた

「料理長 その今、作りゆう ソーメン どうするがぜ?」 と 聞くと

料理長 「みんなあ 忙しいのに 頑張ってくれているから 飛び切りおいしい ソーメンを お昼に 食べてもらおうと 作りゆう」 と いう。

それを聞いて 俺は ぶち切れた 

「お客さんが 行列を作って 待ってくれたり ちょっとでも 早く

お客さんの料理を 作って 出さんといかん と 思うて 自分の彼女も 調理場へ入れたのに

なんで この忙しいときに まかないを 作りよらー お客さんの注文の料理を早く作れー」 と 怒鳴りつけた。

けんど みんなあ おいしい方がえいろう? まかないは。 と ぶつぶつ言いよった。


それから2時間後 みんなあ その ソーメンを 食べていた それに混ざり

ボクも そのソーメンを 食べていた。 そのソーメンは 暑い夏の調理場を 忘れさせるかの様に

冷たくて おいしかった。

そこへ チーフが 現れて 「社長 ソーメン おいしいろう?」
 
と 声をかけてきた・・・   俺は   ニガっ と 笑い返した。



それから一ヵ月後 そのチーフは ゆず庵には いなかった。



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